トップページ > 観光スポット > 見る > お寺 > 中院

中院

中院

中院の境内

 

「天台宗別格本山」「関東八箇檀林」「狭山茶発祥の地」「創健1100余年の古刹」・・・

中院を象徴する肩書きは、枚挙に暇がありません。長い歴史と共に、山門から伝わる雰囲気は風格があり、荘厳な佇まいです。

しかし一歩境内へ入ると、不思議とかしこまった印象は受けず、どこか親しみ易い感じがします。それこそが中院のお人柄ならぬお寺柄なのです。

中院の歴史

中院の歴史は、平安時代まで遡ります。
天長年間(824~833)、この地に3つの寺、星野山無量寿寺「仏蔵院」「仏地院」「多聞院」が次々と創健されました。

仏蔵院(北院)は後の喜多院、そして仏地院こそ現在の中院です。多聞院(のちに南院)は明治に入り廃寺となりました。これら3院で構成されたのが星野山無量寿寺です。現在は喜多院が境内も広く勢いがあるイメージですが、当時は中院が中心的役割があり、勢力を持っていました。

そんな中院の見どころは、「静かで趣のある境内」と「四季折々の風景」です。

中院の見どころ

本堂

本堂

江戸時代再建の本堂には、本尊 阿弥陀如来像が鎮座。扉は開いておらず直接拝見することはできません。

真下から覗いた鐘楼門

鐘楼門

境内にある「釈迦堂」へと通ずる鐘楼門。大晦日には門2階で除夜の鐘をつくことができます。

山門からの風景

山門

中院の風格が伝わる立派な山門は、春には桜、秋には紅葉、四季折々の風景を移し込むまさに「額」!

 

釈迦堂

釈迦堂

原図を比叡山より取寄せ、古い様式で再建された「昭和の文化財 釈迦堂」。本尊は釈迦牟尼如来。

不染亭

不染亭

文豪 島崎藤村が義母(加藤みき)に贈った茶室。ここで月2回、茶道教室も行われます。

出世観音

出世観音

本堂前の境内で佇む出世観音。中院の季節の移ろいをいつも一番に見ています。

 

狭山茶発祥の地

狭山茶発祥の地

なんと狭山茶は中院が発祥!円仁が創健の際、京より茶の実を持ってきて境内で栽培したのが始まりです。

様々な先人達の墓

様々な先人達の墓

中院墓地には、島崎藤村の義母、成田山を開山した石川照温上人、太陽寺一族、釈迦堂大先達の墓があり。

中院護摩祈祷の数珠

中院護摩祈祷の数珠

一つ一つ中院でつくられた数珠は、本堂脇の建物に取り揃っています。

 

中院、花の移ろい

釈迦堂の軒先から寒桜

寒桜

釈迦堂の軒先から、鮮やかなピンク色の花を覗かせる寒桜。

境内に咲き乱れる桜

春の主役はもちろん桜。本堂前のしだれ桜を初め、境内いっぱいに桜が咲きます。

椿

椿

季節は春、みんなが桜に目を向けている中、控えめに咲いている椿。…おっと、その後ろに咲くのは木蓮!

 

白・赤に境内を彩る曼珠沙華

曼珠沙華

赤の曼珠沙華はもちろんですが、白もとてもキレイ!

境内を真っ赤に染める紅葉

紅葉

春の桜に負けず劣らず、紅葉も見ごたえがあります。

 

中院の行事・イベント

本堂を照らすロウソクの灯

8月 -法灯花

毎年お盆の8月13・14・15日は、ロウソクの火が並べられ境内は幻想的な雰囲気に。
詳細を見る

 

中院の略歴

天長7年(830 / 平安時代) 慈覚大師円仁により創建。
淳和天皇の勅許により芳道仙の古跡を起こし一寺を建立。星野山無量寿寺仏地院の勅号を賜る
天慶4年(941 / 平安時代) 平将門の天慶の乱に遭い寺運衰退
永仁4年(1296 / 鎌倉時代) 尊海・成田氏の助けにより仏地院を再建。
関東天台の教寺580余が、全てが仏地院(中院)に属す。関東天台の本山の勅許を得る。
天文 6年(1537 / 室町時代) 後北条氏 vs 上杉氏の戦いにより全てを焼失
寛永 9年(1632 / 江戸時代) 尊能が再び盛んにする。
寛永15年(1638 / 江戸時代) 川越大火で類焼。
寛永16年(1639 / 江戸時代) 幕府の命令により、現在地に移転(東照宮造営の為)
寛永19年(1733 / 江戸時代) 本堂が再建。
昭和19年(1944) 釈迦堂が焼失。
昭和33年(1958) 中院が川越市の史跡に指定される。
昭和51年(1976) 天台宗務庁より「天台宗別格本山特別寺」の称号をもらう。
昭和61年(1986) 釈迦堂が古い天台様式によって再建。
平成4年(1992) 島崎藤村ゆかりの「不染亭」を新富町より移築。

スポット詳細


名称中院(なかいん)
住所
埼玉県川越市小仙波町5-15-1
WEBhttp://www.kawagoe.com/nakain/
時間-
休みなし
料金無料
所要時間5分~15分
駐車場あり(無料)
指定川越景観百選: 中院
市指定史跡: 中院

 

中院について


名称中院
宗派天台宗
本尊阿弥陀如来
創建天長7年(830 / 平安時代)
開山・開基開山: 慈覚大師円仁(えんにん)
建物・仏像等本堂 山門 鐘楼門 釈迦堂 不染亭 狭山茶発祥の地の碑 島崎藤村義母の墓 成田山開山上人の墓 太陽寺一族の墓 釈迦堂大先達の墓
文化財市指定史跡: 中院
ご利益-
年中行事8月: 法灯花
12月31日: 除夜の鐘
札所・霊場-
ご朱印あり

 

アクセス


車でアクセス

関越自動車道「川越IC」より13分
圏央道「狭山日高IC」より35分

公共交通でアクセス

徒歩
西武新宿線「本川越駅」より14分
東武東上線・JR川越線「川越駅」東口より16分
東武東上線「川越駅市」より24分
バス
バスの種類系統下車するバス停徒歩
1東武東上線「川越駅」東口,
JR川越線「川越駅」東口,
西武新宿線「本川越駅」
西武バス本52喜多院入口バス停
4分
2東武東上線「川越駅」西口,
JR川越線「川越駅」西口,
西武新宿線「本川越駅」
小江戸巡回バス中院バス停
1分
3バス停

 

バリアフリー・設備


バリアフリー・設備表示の見方・説明


車椅子は介助者がいることが前提の判定です

車椅子・ベビーカーの入場

車椅子OK ベビーカーOK 正面入口は段差があるので、北・南側から入場。

路面状況

土砂利敷石コンクリート

バリアフリー情報

車椅子駐車場

設備情報

案内板

 
 

掲載の観光・地域スポット情報は2011年10月現在のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

コメント

» 中院についてのコメントや、口コミ、おすすめ情報などがあれば、下記より投稿することが出来ます。お気軽にどうぞ。(*メールアドレスは表示されません。)