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龍池弁財天と喜多院
川越で、竜神伝説の言い伝えがあるここ双子池(竜の池弁天)。そしてその双子池の脇にひっそりと佇む龍池弁財天の祠。
今ではあまり人が来ることもないこの場所で、昔むか~し不思議な物語がありました。
そして、何よりその伝説こそ喜多院のルーツでもあるのです。
双子池(竜の池弁天)伝説
はるかな昔、この辺は一面の海だったと云われています。
仙芳仙人がここを霊地(神聖な場所)と感じ、お寺を建てようとしたところ、この海の主で竜神の化身である老人が現れたので、仙芳仙人は「私の衣を広げただけの土地を頂きたい」と頼みました。
老人は承知し、仙芳仙人が衣を波の上に広げるとたちまち数十里の大きさに広がったそうです。老人は驚き「これでは私の住むところがないので、小さな池を残して欲しい」と言ったので、仙芳仙人は小さな池を残し、土仏を作って海に投げ入れると、たちまち海水が退き陸地になりました。そして小さな池の脇に龍神のために弁財天を祀りました。それがこの弁天池と云われています。
参考: 現地解説版、「川越のあゆみ」より
この話に出てくる仙芳仙人が建てた寺こそ「星野山無量寿寺」。今の喜多院です。
また、この地が海だったのは縄文時代前期頃。今の東京湾がこの地まで入り込んでいたそうです。その証拠に龍池弁財天の近くには仙波貝塚跡が発見されています。
もう一つの伝説
この双子池には、もう一つ伝説があります。その伝説とは喜多院七不思議の一つ「底なしの穴」。
詳しくは、日枝神社ページをご覧ください。
ふむふむ。竜神が住むには小さすぎる双子池。底なしの穴はそんな竜神の為の抜け道がだったのかもしれませんね。
アクセス
圏央道「川島IC」より 17分
東武東上線・JR「川越駅」東口より 徒歩19分
東武東上線「川越市駅」より 徒歩26分
東武東上線・JR「川越駅」西口、西武新宿線「本川越駅」より 小江戸巡回バス「中院バス停」徒歩9分
掲載の観光・地域スポット情報は2011年8月現在のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。